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精密むし歯治療の一例・170817

   

精密むし歯治療・170817

左上第1小臼歯を、精密むし歯治療で処置しました。

この歯は、ほんらいの歯の半分ほどがすでに金属のつめものになっていました。
その下でむし歯の再発があったので、処置を行うことにいたしました。

幸いにもいわゆる「歯の神経」、歯髄にはむし歯は達していなかったので、ダイレクトボンディングで治療を終えました。

ただ、ここでいちど立ち止まって考える必要があります。
治療が終わったと言っても、未来永劫にこの状態が維持できることを約束できるものではありません。

上の方で「ほんらいの歯の半分ほどが金属のつめものになっていた」と書きました。
このような場合で「治療結果をいかに長持ちさせるか」ということを優先したときは、次の段階での治療は、いわゆる「かぶせもの(クラウン)」にすべきだと考えます。
しかしそのためには歯を大幅に削り込む必要があります。
削る量を多くしても一度の治療を長持ちさせるようにしていくのか、あるいは再治療の可能性が残されるけれどもできるだけ削らない治療法を選択するのか、このところはつねに考えどころとなります。もちろん患者さんとも密に相談する内容になります。

こんかいはそのようなことを相談させてもらった上で、ダイレクトボンディングでこの歯の処置を終えることにしました。
今後とも引き続き、注意深く経過を見ていきたいと思います。

オールセラミックやMTAなど、「いい治療材料」や「いい治療技術」というのは日々新たに登場してきます。
しかし、歯という組織には自然治癒力がありません。
歯の治療においては、どんな「いい治療」であっても「元に戻る」ことがないのです。
このことは、私が歯科医師免許をいただいた20年前も今も、変わりがありません。

「予防に勝る治療なし」ということを、日々痛感しています。
もちろん、必要があって治療にのぞむわけですから、その治療においては全力を尽くしています。

いくらいい治療材料で治療がなされたとしても、土台となる歯や歯の根っこ、歯を支える歯ぐきや骨が弱ってしまったら、その歯はダメになります。
精密なセラミックが装着されたとしても、歯周病が進行してしまったとしたら、抜けてしまうことだってあります。

日々のセルフケアを始め、専門家による定期的なチェックとプロフェッショナルケアが、歯の健康にとってはまた大事ですね。

京都市中京区 四条烏丸の顕微鏡歯科 愛歯科医院 院長 金明善


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