留学中に大きなむし歯ができてしまった
Before

After

年齢・性別 | 20代・男性 |
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症状 | 下の奥歯に大きな穴があいている |
治療方法 | 歯髄温存療法・ダイレクトボンディング |
治療回数 | 3回 |
リスク・副作用 | 歯髄温存が成功しない場合がある |
費用 | 7万円(消費税別・当時) |
初診:留学先での応急処置を経て受診
この患者さんは、以前から当院で診察を続けていた方でしたが、留学先で大きなむし歯ができ、現地で応急処置のみを受けた状態で帰国後に来院されました。
診断と治療計画
診察の結果、むし歯は深く進行し、X線写真上では歯髄(歯の神経)に達している可能性が高いことが分かりました。通常であれば「神経を抜く(抜髄)」処置を行うことが多いケースです。しかし、患者さまと相談のうえ、歯髄温存療法を選択し、できるだけ歯の神経を残す方向で治療を進めることになりました。
治療の流れ
– 初診(診断・治療計画の相談):留学先での応急処置後の状態を確認し、治療方針を決定。
– 2回目(歯髄温存療法):
– ラバーダム防湿を行い、むし歯を慎重に除去。
– 歯髄温存療法を実施し、神経を保護する処置を施す。
– 3回目(最終修復):
– 症状がないことを確認し、ダイレクトボンディング法により歯冠修復を実施。
– 治療完了。
合計3回の治療で歯を保存し、機能を回復させることができました。
治療後の経過
2025年1月、治療から5年経過した時点でのチェックを行いましたが、異常は見られず、良好な経過を維持していることが確認されました。
現在も定期メンテナンスを継続しており、今後も慎重に経過を追っていきます。
【むし歯が深くても「神経を抜かない」選択】
深いむし歯になると、従来は神経を抜くことが一般的でした。しかし、歯髄温存療法を適用できるケースでは、神経を残すことで歯の寿命を延ばせる可能性があります。
すべてのケースで適用できるわけではありませんが、「なるべく歯を残したい」とお考えの方は、一度ご相談ください。
京都市中京区 四条烏丸 愛歯科医院 院長 金明善