症例・治療例

通院回数を減らしつつ行った抜歯即時埋入インプラント治療の一例

Before

通院回数を減らしつつ行った抜歯即時埋入インプラント治療の一例

After

通院回数を減らしつつ行った抜歯即時埋入インプラント治療の一例

年齢・性別 60代・女性
症状 奥歯が痛む
治療方法 抜歯即時埋入インプラント治療
治療回数 6ヶ月・6回
リスク・副作用 -感染(インフェクション)
口腔内細菌の影響でインプラント周囲が感染すると、骨結合が阻害され脱落の原因になります。術後の十分な清掃と定期検診が不可欠です。
-初期固定不足によるインプラント不成功
抜歯直後は骨密度が十分でないことがあり、初期固定が弱いと早期に動揺・脱落を起こすリスクがあります。追加の骨造成や延期を検討する場合もあります。
-上顎洞や神経への損傷
上顎洞や下歯槽神経に近接する部位では、穿孔・知覚麻痺・鼻腔貫通などの合併症が起こり得ます。CT解析と慎重な埋入角度の設定で回避しますが、完全にゼロにはできません。
-骨吸収・歯肉退縮
抜歯窩の治癒過程で骨や歯肉が痩せ、露出や審美的不満が生じることがあります。必要に応じて骨補填材や結合組織移植を行います。
-治療期間の延長・追加手術の可能性
合併症が起こった場合は、再手術・骨造成・インプラント再埋入など追加治療が必要となり、期間と費用が増えることがあります。
*ご注意:上記は代表的なリスク・副作用です。全ての方に生じるわけではありませんが、詳細は検査結果と併せてご説明し、十分ご理解いただいた上で治療を進めます。
費用 約50万円(消費税別・当時)
※症状や材料の選択により費用は異なります。

ご相談内容

60代女性の患者さん。以前から担当していましたが、今回は「左上の奥歯が痛む」と緊急でご来院されました。#26(左上第一大臼歯)は再発を繰り返しており、「次に痛みや腫れが出たら抜歯の必要があります」と説明していた歯でした。

初診時の状況

– 歯の動揺と腫脹を確認
– 根尖部に透過像あり(慢性根尖性歯周炎)
– 京都から東京へ転居され、来院は数か月に一度


治療のご希望と方針

患者さんは、できるだけ少ない通院回数でしっかり噛める治療をご希望。失った歯を補う方法としてインプラント治療を選択されました。そこで抜歯と同時にインプラント体を埋め込む「抜歯即時埋入インプラント」をご提案し、同意を得て治療を開始しました。

治療の流れ

回数 主な処置 期間の目安*
1回目 抜歯+インプラント埋入手術(局所麻酔下) 0日
2回目 消毒・経過確認 1週間後
3回目 経過観察 2~3か月
4回目 インプラント体の安定を確認後、光学印象 3か月
5回目 セラミッククラウン装着 4か月
6回目 最終経過確認・調整 5か月

*来院間隔が空いたため、全体の治療期間は初回緊急来院を含め、約6か月となりました。

経過と結果

– 手術後の痛み・腫れはほとんどなし
– インプラントの骨結合は良好
– セラミッククラウン装着後、自然な見た目と噛み心地を回復
– 現在も良好に経過し、3か月ごとのメンテナンスを継続予定





担当医からのコメント

来院間隔が伸びても経過が良好だったのは、患者さんが毎回丁寧にホームケアを続けてくださったおかげです。インプラントは「入れて終わり」ではなく、定期メンテナンスとセルフケア(ホームケア)が成功の鍵となります。今後も継続的にサポートしてまいります。

*この症例は治療の一例です。状態やご希望によって最適な方法は変わります。まずはお気軽にご相談ください。

京都市中京区 四条烏丸 愛歯科医院 金明善

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