マイクロスコープを活用した精密むし歯治療とダイレクトボンディング
Before

After

年齢・性別 | 40代・男性 |
---|---|
症状 | 銀歯の見た目が気になる |
治療方法 | 精密むし歯治療・ダイレクトボンディング |
治療回数 | 2回 |
リスク・副作用 | 深いむし歯の場合、神経の治療が必要になる可能性があります。 治療後にしみる症状や痛みが続く場合、追加の処置が必要になることがあります。 詰め物や被せ物は長年の使用やかみ合わせの力などにより、破損・脱離のリスクがあります。 |
費用 | 7万円(税別・当時) |
治療の経緯
今回ご紹介する治療例は、40代男性の方で、右下奥歯(#45)の銀の詰め物を除去し、むし歯部分を精密に除去した上でダイレクトボンディングで修復を行ったケースです。
愛歯科医院には「悪いところがあれば全部治してほしい」というご希望で来院されました。まずは緊急性の高い部分から順番に治療を行っていきました。緊急度、重要度から治療順序を決めていきます。多くの治療を行った中から、今回は一例をご紹介します。この歯は詰め物の大きさや位置などを総合的に判断した結果、コンポジットレジンを使ったダイレクトボンディングでの修復が適応可能と考えました。
治療ステップ
STEP 1:術前診断
・X線写真を撮影し、過去の治療で深い箇所はあるものの、歯髄(神経)までは達していないと診断しました。
・ダイレクトボンディングによる修復が可能と判断しました。
STEP 2:インレー(銀の詰め物)を除去
・局所麻酔を行い、ラバーダムを装着してから治療を開始しました。
・銀の詰め物(メタルインレー)を除去し、歯の内部を露出させました。
STEP 3:むし歯部分を除去
・歯の内部にあったセメントを取り除き、う蝕検知液を使いながらむし歯を丁寧に除去しました。
・取り残しがないように何度も確認を繰り返して、清潔な歯質面を確保しました。
STEP 4:歯髄保護
・ハイドロキシアパタイト(歯の主成分)を補給し、その上からコンポジットレジンでコーティングしました。
・脆弱な象牙質面を補強し、強度を高めるための処置を行いました。
STEP 5:ダイレクトボンディング
・失われた歯質を補い、もとの形態や機能を回復させるためにコンポジットレジンを直接充填しました。
・マイクロスコープ下で、むし歯の取り残しや修復物と歯とのすき間がないかを確認しながら丁寧に進めました。
治療後の状態
・自然な色調と形態を取り戻し、かみ合わせにも配慮した修復を実現しました。
・患者さんは治療結果にご満足され、今後も定期メンテナンスでむし歯の再発がないか経過観察を行う予定です。
京都市中京区 四条烏丸 愛歯科医院 金明善