Case1 神経を抜かずに治してほしい
2024.12.02 歯髄温存療法
Before
After
治療情報
年齢・性別 | 30代女性 |
---|---|
症状 | お痛みなどの症状はありませんでしたが、検査の結果、深いむし歯があることが分かりました。 |
治療方法 | MTAを使用した歯髄温存療法を行い、ダイレクトボンディングで修復する方針としました。 |
費用 | 8万円(消費税別) |
備考 | 手前の歯と接するところのむし歯が深かったため、一回目はそこを処置しました。二回目で歯髄温存療法を行い、三回目で最終のダイレクトボンディングを行いました。 |
治療の詳細
久しぶりの歯科受診で検査を行ったところ、むし歯が見つかりました。
奥歯に深いむし歯があります。すでに歯の神経にまで到達していそうに見受けられます。
ご相談の上、歯髄温存療法で治療を行い、可能な限り歯の神経を残していけるようにという目標を立てました。
治療を開始してからむし歯を除去していくと、当初の想定通り歯の神経に届きました。
この時点で「神経を抜く」という治療方針をとったとしても、医学的には妥当です。
数分経つと自然に出血がおさまりましたので、歯の神経を残せる可能性は高い、つまり歯髄温存療法が実施できると判断しました。
MTAで露出した神経を覆います。今回の場合は2カ所ありました。
後日ふたたびご来院頂き、不快な症状(痛みなど)がないか確認します。幸いなことになんの症状もなく、歯髄温存療法はひとまず良好に推移していると判断できました。ダイレクトボンディングで修復を行い、治療完了といたしました。
その後も定期メインテナンスでご来院頂いており、この歯についても経過観察を行っています。治療後約4年、問題なく経過しています。今後とも引き続き慎重に経過を観察してまいります。