歯周病治療

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あなたも歯周病かも? 歯周病セルフチェック

このような症状の方は歯周病の可能性があります。歯周病の症状

  • 歯ぐきが腫れている
  • 歯みがきをすると血が出る
  • 歯ぐきから膿が出る
  • 歯ぐきが下がって歯が長く見える
  • 指で押すと歯がぐらつく
  • 歯の間に食べものがはさまりやすい
  • 口の中がネバネバする
  • 歯が浮いている気がする
  • 家族から口臭があると言われた

歯周病は「サイレントディジーズ(静かな病気)」とも呼ばれていて、初期には痛みなどの症状が出にくいという特徴があります。はっきりと分かる自覚症状があらわれた場合は、すでに高度に進行していることが多くあります。歯周病の早期発見・早期治療が大事なのはもちろんですが、予防ができればいちばん望ましいものです。歯周病は予防ができる病気です。定期的なメンテナンスを受けていただくことで、進行抑制・予防を目指しましょう。
日本では成人の8割に歯周病があるとされています。
厚生労働省による令和4年度歯科疾患実態調査の結果によると、4mm以上の歯周ポケットを持つ人の割合は、全体では47.9%で、高齢になるにつれ70%近くなります。4mm以上の歯周ポケットがあるということは、ある程度進行した、中程度の歯周病があるということになります。

令和4年度
歯科疾患実態調査
/厚生労働省

歯周病ってどんな病気?その原因は?

歯周病とは

歯周病の原因歯周病とは、歯を支える歯ぐきや歯根膜、歯槽骨などの組織に炎症が起こる病気です。歯垢(プラーク)の中に含まれる細菌が原因で発症します。
歯垢が歯や歯ぐきに付着し、放置されると細菌が増えて歯肉に炎症を起こします。この状態が歯肉炎です。歯肉炎は適切な歯みがき習慣と専門的な歯石除去で改善が見込めます。歯肉炎を放置すると次第に歯周病菌が出す毒素によって骨が吸収されます。最終的には歯を支える組織が破壊されて歯が抜け落ちる可能性があります。このような深刻な状態を歯周病(歯周炎・辺縁性歯周炎)と呼びます。

歯ぐきの健康を保つ重要性

歯周病が進行すると、歯を支える組織が破壊されるため、最悪の場合歯が抜け落ちてしまいます。そうなると噛めない、噛みにくいことになり(咀嚼障害)、栄養状態が悪化するなど全身へ悪影響が及ぶおそれがあります。抜けてしまったのが前歯であれば、見た目にもよくありませんし(審美障害)、発音に影響で出ます(発音障害)。
さらに近年の研究で、歯周病と糖尿病や動脈硬化、心臓病などの全身疾患にも関連があることが指摘されています。歯周病菌がストレスや免疫反応を引き起こし、全身に悪影響を及ぼすと考えられています。このように歯周病は、口の健康だけでなく全身の健康にも深刻な影響を与える可能性があるので、予防と早期発見・治療が重要です。

歯周病治療の流れ

STEP.1診察・検査

お口のお悩み、そして望みを丁寧に伺い、歯と歯ぐき、顎の骨の状態を確認します。
次のような検査を行います。
・歯周組織検査(プロービング)
・プラーク付着状況の診査
・口腔内写真撮影
・X線写真(レントゲン)
・(必要に応じて)CT

STEP.2診断・治療計画のご説明

カウンセリング検査の結果に応じて、診断を行い、治療計画を立てます。
歯周病治療における診断と治療計画では、残せる歯と残せない歯を判断することがもっとも大事です。残すと決めた歯は全力で守っていけるように治療を進めます。

STEP.3歯周基本治療・初期治療

歯周基本治療とは、口腔衛生指導、つまりブラッシング指導と、歯石除去(スケーリング)、歯面清掃(PMTC)を意味します。歯周病は生活習慣病ですので、日々のセルフケアがとても、そしてもっとも大事です。セルフケアが確立されていない状態では、歯周病治療は成功しません。また、治療の一環として、食生活や全身の状態、喫煙などの歯周病を悪化させるリスク要因についてもご説明します。

STEP.4-1再評価

歯周基本治療を行った後は、治療の効果を判定する歯周病検査をあらためて行います。もし、深い歯周ポケットが残っていたり、炎症が治まっていない場合には、追加の歯周基本治療を行います。歯周病の進行程度によっては、歯周外科処置が必要になることがあります。歯ぐきの状態が安定していれば、定期的なメインテナンスでのご来院に移ります。

STEP.4-2歯周外科処置

歯周外科処置は、歯周基本治療だけでは改善が見込めない場合に、必要に応じて行われる治療です。
歯周外科処置には、歯周ポケット搔爬(そうは)術、フラップ手術などがあります。

STEP.5再評価

再評価歯周外科処置の後は、再度の検査と診断を実施します。しっかりと改善している場合は、適切な定期メインテナンスをご案内します。歯ぐきの状態が安定していても、再発のリスクが高い場合は、安定した状態を長く保つために、サポーティブペリオドンタルセラピー(SPT)という治療法を実施します。

STEP.6-1SPT(サポーティブペリオドンタルセラピー)

SPT(Supportive Periodontal Therapy)とは、歯周病安定期治療の一種です。
歯周病治療が行われた後、歯周組織検査で病状が安定したと診断される場合で、再発させないための治療がSPTです。処置内容としては歯周基本治療と同様です。

STEP.6-2メインテナンス

メインテナンス歯ぐきの健康状態の点検や専門的なクリーニング、歯石除去のために、定期的な受診が最善の手です。初期の歯周病には自覚症状がありませんので、実感する症状がなくても定期メインテナンスが望ましいといえます。患者さんの個別の状況に応じて、最適なメインテナンススケジュールをご案内しております。

愛歯科医院での歯周病治療のこだわり

愛歯科医院では、科学的根拠に基づいた、王道と言える歯周病治療を提供しています。
王道とはどういうことかと言えば、セルフケアの徹底と、歯周基本治療の徹底です。率直に言って、地味な治療です。
しかしながら、基本を大切に、普通のことを普通にすることがいちばん大事なのだと、免許をもらって25年以上が経ったいま、日々痛感しています。
私が患者さんによく言うことですが、歯の治療に逆転満塁ホームランはありません。階段を一段ずつ、着実にのぼっていくことが治療成功への道です。
「パーフェクト何とか」や「何とかウォーター」など、「これだけ使っておけば歯周病は治る!」などといううたい文句は、科学的根拠に基づかないまやかしです。

歯周病治療の症例

歯周病治療の症例はこちら

歯周病のよくあるご質問

歯周病は完治しますか?

歯周病は完全に「治る」というよりも、「コントロール」するものと考えられています。適切な治療と継続的なケアにより、症状を改善し、進行を止めることができます。
しかし、一度ダメージを受けた歯周組織を完全に元の状態に戻すことは困難です。そのため、予防と早期発見・早期治療が非常に重要です。

歯周病を予防するにはどうすればよいですか?

歯周病の予防には以下の点が重要です:

  • 毎日の適切な歯磨きとフロスや歯間ブラシの使用
  • 定期的な歯科検診と専門的クリーニング(PMTC)
  • バランスの取れた食事
  • 禁煙
  • ストレス管理
  • 全身の健康管理(特に糖尿病のコントロール)

予防は治療よりも簡単で効果的です。日々の口腔ケアを習慣化し、定期的に歯科医院を受診することをお勧めします。

歯周病は他の病気と関連がありますか?

はい、歯周病は全身の健康と密接に関連しています。特に以下の疾患との関連が指摘されています:
糖尿病:歯周病と糖尿病は双方向に影響し合います。
心臓病:歯周病菌が血管を通じて心臓に影響を与える可能性があります。
早産・低体重児出産:妊婦の歯周病が胎児に影響を与える可能性があります。
認知症:歯周病菌が脳に影響を与え、認知機能低下のリスクを高める可能性があります。
このため、歯周病の予防と治療は口腔内だけでなく、全身の健康維持にも重要です。

歯周病の治療期間はどのくらいですか?

歯周病の治療期間は、症状の程度や患者さんの口腔ケアの状況によって大きく異なります。
一般的な目安として
軽度の歯肉炎:数週間から1〜2ヶ月
中等度の歯周炎:3〜6ヶ月
重度の歯周炎:6ヶ月以上、場合によっては1年以上
ただし、治療後も定期的なメンテナンスが必要です。また、患者さんご自身による日々の口腔ケアが治療の成功と期間の長さに大きな影響を与えます。

歯周病治療は痛みを伴いますか?

歯周病治療の多くは、痛みを最小限に抑えて行われます。
スケーリング・ルートプレーニング:歯肉の状態によっては多少の不快感がありますが、必要に応じて局所麻酔を使用します。
歯周外科手術:局所麻酔を使用するため、手術中の痛みはほとんどありません。術後に軽度の痛みや腫れが生じることがありますが、適切な薬物療法で管理できます。
治療に不安がある場合は、事前に担当医とよく相談することをお勧めします。痛みの少ない治療方法や、不安を軽減する方法について提案させていただきます。

歯周病と年齢にはどのような関係がありますか?

歯周病は年齢とともに発症リスクが高まる傾向にあります。
若年層でも歯肉炎は見られますが、重度の歯周炎は比較的稀です。
30代以降から歯周炎の発症率が上昇し始めます。
40代、50代になると歯周病の有病率が急激に増加します。
高齢者では、8割以上が何らかの歯周病症状を持っているとされています。
年齢とともにリスクが高まる理由には、長年の歯垢の蓄積、免疫機能の低下、全身疾患の影響などが考えられます。しかし、適切な口腔ケアと定期的な歯科検診を行うことで、年齢に関わらず歯周病を予防・管理することが可能です。

歯周病と口臭には関係がありますか?

はい、歯周病と口臭には密接な関係があります。
歯周病の主な原因である歯周病菌は、硫化水素などの悪臭物質を産生します。
歯周ポケットの深化により、食べかすが溜まりやすくなり、細菌の増殖を促進します。
進行した歯周病では、歯肉や骨の組織破壊により、さらに口臭が強くなることがあります。
口臭は歯周病の重要な症状の一つであり、持続的な口臭に悩まされている場合は、歯周病の可能性を疑い、歯科医院での検査をお勧めします。適切な歯周病治療を行うことで、口臭の改善も期待できます。
ただし、歯周病以外の要因によって口臭がおこることもあり、歯周病治療をしっかり受けていても口臭が改善しない場合で、口臭の問題を解決することを望む場合、口臭専門外来の受診を検討してください。

京都市中京区 愛歯科医院 院長 金明善

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